水彩画塗り絵を時候の挨拶に
季節ごとに自分の近況を知らせたり、相手が元気かどうか安否を尋ねたり、相手に感謝の気持ちを込めて送る「はがき」。古来より続く日本独自の習慣ですが、電話・電子メール・SNSなどの便利な機能に頼る方も多く、はがきを書く機会が減少しています。簡単に相手と繋がれるとはいえ、ボタン操作でお礼を伝えられては寂しいですし、心の底から喜ぶことはできません。現在に至ってははがきや手紙を書く習慣は減っているものの、やはり手書きで書かれたはがきへの愛情は深く、受け取った時はとても嬉しいものです。大切な方やお世話になった方へ年賀状や暑中見舞い、お中元・お歳暮のお礼状を出す際は、ぜひ心を込めた手書きのはがきを送ってみてはいかがでしょうか。
はがきの基本構成
はがきは「前文」「主文」「末文」「後付」の4つの基本構成から成り立ちます。文章量に限度はありますが、この基本構成に沿いながら書くと、読みやすく分かりやすい内容に仕上がります。
・前文
文章の書き出し部分です。人と会った際に挨拶をする部分に相当するもので、拝啓・謹啓・拝呈などの「頭語」と、季節や天候などの表現を織り交ぜた「時候の挨拶」で構成されています。例文に関しては、インターネット上でも多数ご紹介されておりますので、ぜひ日本特有の四季を感じる一文を添えてお楽しみください。
・主文
一番の用件ともいえる部分です。本題に入る前に「さて」「このたびは」「ところで」などの起こし言葉を使用して、主文を書き始めるのが一般的といえます。
・末文
手紙を終えるための最後の結び部分です。相手の健康や自愛を祈る言葉、今後のお付き合いを願う言葉を述べて、挨拶で締めくくるのがマナーとなります。また、末文の最後に関しては、前文の冒頭に入れた「頭語」に対する「結語」もセットで使用するのが基本的なルールです。
・例
一般的な内容→頭語「拝啓・拝呈・啓上」 結語「敬具・敬白・拝具」
改まった内容→頭語「謹啓・謹呈・謹白」 結語「敬具・敬白・謹言」
緊急の用件 →頭語「急啓・急呈・急白」 結語「敬具・拝具・早々・不一・不尽」
はがきを出す相手や状況に応じて、頭語・結語の表現方法は異なります。頭語を使用した場合は、結語の漏れがないようにペアで覚えておきましょう。
・後付
日付・署名・宛名・脇付から構成されており、末文の後に書き記すものです。日付にははがきを記入した年月日、署名ははがきを書いた差出人の名前、宛名ははがきの受取人の名前、脇付は受取人に敬意を表す言葉で、宛名の左下に書き添えるものになります。ただし脇付に関しては、現在省略されることも多く、弔事のはがきや事務的な手紙には使用しませんので注意してください。
時候の挨拶を水彩画で表そう
はがきは様々な要素で構成されておりますが、その中でも時候の挨拶を入れることで、よりセンスのある文章に仕上がります。しかし、文字だけの文章が綴られているようでは見栄えが悪く、堅苦しい印象を受けることにもなりかねません。相手に親近感を与え、良い印象を残すためにも、季節感あふれる時候の挨拶を水彩画で表現してみてはいかがでしょうか。水彩画のやわらかく温かみのある色彩は、見る人に癒しを与えますし、思わず惹きつけられてしまう要素がたっぷり詰まっています。水彩画ぬり絵通販では、初めての方でも安心して描ける塗り絵の年賀状シリーズを販売しておりますので、ぜひお試しください。
水彩画ぬり絵通販では子供から大人、シニア世代の方まで幅広く楽しめる大人の塗り絵をご紹介しています。作品ごとに難易度を設定しておりますので、初心者の方から経験者の方までご利用いただけますし、水彩画教室や老人ホームでも使用実績がある塗り絵なので安心です。水彩絵の具や色鉛筆でも手軽に楽しめますので、新しい趣味を見つけたい方や興味のある方はぜひご利用ください。